セルフマネジメントに役立つ!自分マニュアルの作り方
セルフマネジメント、セルフプロデュース、マイクレド、呼び方は何でも構いません。
自分マニュアルとは、
- 自分がどういう特性を持っているのか
- 何が苦手で何が得意か
- 今何を目標にしていて、現状はどんな状態なのか
などを記載した、自分の取り扱い説明書のことです。
自分マニュアルを作ってみよう
何に書けばいいの?
とにかく一箇所にまとまっていれば何に記録しても構いません。手書きノートでもEvernoteでもOK。
私の自分マニュアルはGoogleドキュメントに書いています。
ノートに書いて枕元に置いておき、朝起きたときや夜寝るときに読み返せるようにするのもアリですね。私は一時期そうしていました。
アナログにするかデジタルにするかはお好みでどうぞ。
どんなことを書けばいいの?
人によって項目が変わると思いますが、参考までに私の自分マニュアルの中身を書いておきます。
最初から一気に全部埋めようとするのではなく、項目を作っておいてあとから追加していくイメージを持っていると、手が止まらずスラスラ書けます。
まず自分の考えていることを全部書きだしてみて、それを分類するのも良いかもしれません。
1.備忘録
- 忘れてはいけないものリスト
- 時間を取ってでもやるべきこと
- 業務において、これだけは注意しなければいけない点
- 集中しなければならないときに聞くといい音楽
- 集中できなくなってしまう音楽
2.メンタルコントロール
- 落ち込んでいるときに意外と効果があること
- やりたいことリスト
- やらないことリスト
- 悩むくらいなら○○する
- フラッシュバックやタイムスリップ現象の対処法
- 抑うつ気分の解消法
- 自分の嫌いなところ⇔自分の好きなところ
はじめのうちは、「好きなところ」や「解決法」など、ポジティブな部分を埋めるのは難しいかもしれません。ゆっくり時間をかけて探していきましょう。自分マニュアルは悪いところばかり書くものではなく、あくまでもどうすれば自分が生きやすくなるかを模索し、その結果を書き留めるためのものです。
3.コミュニケーション
会話の定型文をメモしています。
例えば…
相手「今日はいい天気(暑い/寒い)ですね」
回答1「そうですね。●●では●度を観測したそうですよ/熱中症が怖いですね/今年はじめての雪が降ったそうですよ」
回答2「そうですね。最近暑い/寒いですが、なにか対策とかされてますか?」
回答3「そうですね。ずっとこんな天気が続けばいいんですが/早く涼しく(暖かく)なってほしいですね」
→相槌だけで終わらせず、プラスアルファの情報で相手との会話を引き出す。このときに付属させる情報はここ数ヶ月以内の新しいソースがあるもの。創作してはならない。
…こんな感じです。
会話の定型文を書き留めておいて読み返すことで、ある程度の社交的な会話を自動化することができました。
4.名言とか
自分の心に刺さったキーワードを書き留めておきます。
5.一日の流れ・日常生活において押さえておくべきこと
生きるのに最低限必要な趣味の時間や、どれくらいのお金で生活できるのかを記録しておきます。
- 1ヵ月の時間配分
- 1日の時間配分
- 固定費
- 収入の目標配分 2:6:2(貯金:生活費:自己投資)
- 1ヵ月の生活費配分
- 1日の生活費配分
自分マニュアルのメリット
自分マニュアルの良いところは、自分の行動をマニュアル化することで漠然と悩んでいたことが解決し、次回同じことで悩まなくて済むところです。
会話を自動化したのでコミュニケーションが楽になった
私が初めて自分用のマニュアルを書き始めたのは小学生の頃でした。
当時は、
遠回しな言い方をされると、相手が何を言いたいのか分からない…
とか、
一方的に自分の話ばかりしてしまう…
といったコミュニケーションの問題を抱えていました。
子どもだったので仕方ない側面もあったんですが、相手が明らかにつまらなさそうだというのは分かるので、とても気持ち悪かったんです。
なので、会話の定型文をいくつもメモしてみました。
実際に会話をしてみて「こう聞かれたら、こう返す(あるいは返さない)のがベター」など、学んだことをひたすら書き留めておいたんです。
「会話の主役は相手」とか「つまらない話を摩擦なく断るには、一度は相手の話を肯定してから断る(すげなく断らない)」という情報を自分なりにまとめて、ノートに書き込んでいました。
マニュアルに書かれていることを実行していくうち、今までは必要最低限の会話をすることすらままならなかったのに、必要最低限の受け答えはほぼ自動的にできるようになったんです。
もともと私は、目的のない会話に苦痛を覚えるタイプでした。しかし、「会話のマニュアルを作る」という目的ができたので、人と会話をするときのストレスもある程度軽減されたように思います。
自分マニュアルを作る上での注意点
自分マニュアルを書く上で気を付けてほしいのが、希望的観測を書かないこと。
今の自分がどこにいるのかを把握しなければ、ゴールまでの道筋は見えません。
何かと比べた評価や希望を書かずに、事実や現象を淡々と書き留めておくのが大切です。
誰々よりスキルがない、ではなく、できるのはコレ、できないのはコレ、と書く。主観でも問題ありません。まずは客観的に自分を見る行為が必要なんです。
もし、なにか目標にしたいことがあるなら、
「5キロ痩せたい!」ではなくて、「今は55キロある。理想の体重は50キロ」と、今の体重と理想の体重を並べるといいでしょう。
自分マニュアルは武器になる
自分マニュアルは、日々を攻略するための指針になります。
もしあなたが日記を書いているなら、ただ書くだけじゃなくて時おり読み返して、日記で分かる思考のクセなどを「自分マニュアル」に書き留めておくと良いですね。
「これ前にも悩んでたんだ」と自分で分かるだけでも悩みが軽くなるものです。少なくとも自分の思考のクセを知っていると、「またこの思考か」と自分を客観視することができ、ネガティブな思考の堂々巡りを解消できます。
漠然と気が重いとか、いつも同じことで悩んでいるとか、あるいは効率的に目標を達成したいという方にも、自分をマニュアル化するのはおすすめです。ぜひ自分用のマニュアルを作ってみてはいかがでしょうか。
トラベラーズノートについた油性ボールペンの汚れを消したい!手元の道具でチャレンジしてみる
愛用しているトラベラーズノートに、いつの間にか油性ペンの汚れがついているのに気づきました。これはいけないと思って、持ち合わせの道具でインクを落とせないかどうか、いろいろ試してみたのでまとめました。
※あくまでも個人の実験の結果です。
革専用のリムーバーも売っているのですが、なぜわざわざすぐ揃うものに限定したかというと、ボールペンの汚れの処理は「早ければ早いほど良い」から。放っておくとインクがどんどん革に染み込んで、落ちにくくなります。
手持ちの道具で試してみる
というわけで、手持ちの道具で試してみることにしました。
消しゴムで消してみる
結果:消えないし傷がつく
消しゴムで消してみたらうっすら傷がつきました。まったく薄くならないのでおすすめしません。
そもそもトラベラーズノートは「タンニンなめし」という方法で加工されています。タンニンなめしの革は丈夫で伸びにくいのですが、表面が傷つきやすいんです。
クレンジングクリームを使ってみる
クレンジングクリームを塗った跡、ニベアを使ってお手入れしてみます。ニベアユーザーではないので、小さめのチューブを買いました。
↓クレンジングクリームを塗っているところ
↓ニベアクリームを塗っているところ
クレンジングを使ったのは、「化粧を落とせるなら、油性のインクも浮かせて落とせるのでは?」と考えたから。
ですが、のちにこの発想が浅はかだったことが分かります。
結果:跡は消えるが革の油分を落としすぎる
「油を油で落とす」という発想は悪くなかったんですが、クレンジングクリームは色を落としすぎて革がやや白っぽく変色しています。手触りもここだけザラザラしています。革の油分が取れすぎてしまったんですね。
クレンジングクリームではなく、革のお手入れ用のクリームを擦り込んでインクを浮かせるのがまだ目立たなくてよさそうですね。
とりあえず、力技でしたがボールペンの跡は消しましたし、もうなすすべがないので、この状態で1週間ほど使って様子見をします。
お手入れ用のクリーム「ラナパー」を使う
1週間放置する程度では、あまり薄くなりませんね。
様子見をしている間に、革のお手入れ用のクリーム「ラナパー」を買いました。1週間後、これでお手入れをしていきます。
大きめサイズもありますが、トラベラーズノートをお手入れするくらいならこれでも十分です。使用感を確かめてから大きいのを買ってみるといいかも。
革のお手入れクリームがなければ、もう一度ニベアを使っても問題ありません。
↑ラナパーを塗っているところ。
↑塗り終わったところ。傷を分かりやすくするためにちょっと加工しました。
結果:少しだけ薄くなる
白っぽいあとはまだ残っていますね。クレンジングクリームは思いのほか革の脂を落としてしまったようです。
そのあとは、白っぽくなったところだけにニベアクリームを塗ってお手入れ。取れすぎてしまった油分を補給します。
少し色ムラはありますが、一ヶ月ほど使っているとだいぶ目立たなくなりました。
結論:お手入れ用のクリームやハンドクリームを何度も擦り込んで汚れを落とすほうがいい
間違ってもトラベラーズノートにクレンジングクリームは使わないほうがいいですね。ただ、早めの対処が功を奏したのか、ボールペンそのものの汚れは目立たなくなりました。ボールペンがついちゃったら、できるだけ早く対処するのがいいようです。
ニベアだけを使って落としてみた
後日、別のところにボールペン跡をつけてしまいましたが、すぐニベアをつけてひたすらこするとだんだん薄くなりました。
こんな感じ。ついた瞬間に手入れしたのが良かったのか、1センチほどの小さい跡だったからか、もうどこにあったのか分からないほどです。
クリームを塗ると変色は避けられませんが、クリームの油で油を浮かせ、その後で全体にクリームを塗るほうが革の変色が目立ちにくいのかもしれません。クレンジングも油で油を落とすものですが、それだと落としすぎてしまうんですね。
トラベラーズノートに油性ボールペンをつけてしまったときの参考になれば幸いです。
ストレングス・ファインダーは自分の「強み」を育てる第一歩になる
私は診断テストが好きで、エニアグラムやエゴグラムをやってたんですが、前々から気になっていたテストがあります。
それがストレングス・ファインダーです。
ストレングスファインダーとは?
強み(ストレングス)ファインダーという名前のように、強みのもとになる自分の「才能」を見つけるためのツールです。34の資質の中から上位5つの資質を割り出してくれます。
書籍に載っている「診断コード」を使い、Web上で診断テストの要領で解きます。
1問につき20秒以内。全部で177問あり、終わるまで35分ほどかかるので、やるときにはまとまった時間を作るのがおすすめ。
ちなみに、管理職・リーダー職の方向けの本もあります。もし部下を持っている方で、自分の資質に悩んでいる方はこちらのほうがいいかもしれません。
自分の「才能」となる資質
ストレングス・ファインダーでは、34の資質の中から、もっとも自分に当てはまる上位5つの資質を割り出してくれます。
私の結果は、以下の通りでした。
- 内省…頭脳活動に多くの時間を費やします。内省的で、自分の頭の中で考えるのが好きで、知的な討論が好きです。
- 着想…新しいアイデアを考えるのが大好きです。全く異なる現象に見えるものの間に、関連性を見出すことができます。
- 収集心…より多くの知識を求める知りたがり屋です。ものを集めたり、あらゆる種類の情報を蓄積したりするのが好きな人が、このタイプに多くみられます。
- 学習欲…学習意欲が旺盛で、常に向上を望んでいます。特に結果よりも学習すること自体に意義を見出します。
- 親密性…人との緊密な関係を楽しみます。目標達成のために友人と努力することから、大きな満足感を得ます。
「才能」は自分にとっては地味に感じるもの
コレをみて真っ先に感じたのは、「いかにも内向的で地味な組み合わせだな…」でした。
最上思考、個別化、成長促進など、いかにも役立ちそうとか、尖ってるなとか、そういう才能ではなかったからですね。学者や大学教授のような結果になっているだけに、うっかり試験日を忘れて大学受験に失敗してしまった私としてはなんとも複雑でした。
でも、考えてみれば「地味だな」と思うのは当然です。自分の才能は、言い換えれば自分にとってできて当たり前なこと、ただの性格だと思っていた傾向ですから。
今まで何の役にも立たない(と思っていた)性格の傾向が「強み」になりうると言われるので、ストレングス・ファインダーを受けて「え?これが自分の強みになるの?」と拍子抜けした人は多いのではないでしょうか。
34の資質は4つに分類される
本書には載っていないのですが、色々と調べていると、ストレングス・ファインダーは4種類にグループ分けされているらしいことが分かりました。
その4つとは、実行力・影響力・人間関係構築力・戦略的思考力です。
- 「実行力」の資質が多い
アイデアを捕まえて、現実のものにする - 「影響力」の資質が多い
グループの主張を確実に周囲に伝える - 「人間関係構築力」の資質が多い
グループ全体をまとめ、より大きな力へと変える - 「戦略的思考力」の資質が多い
常に先を読み、筋道を立てて集団を導く
実行力 | アレンジ、回復思考、規律性、公平性、慎重さ、信念、責任感、達成欲、目的思考 |
---|---|
影響力 | 活発性、競争性、コミュニケーション、最上思考、自我、自己確信、社交性、司令性 |
人間関係構成力 | 運命思考、共感性、個別化、親密性、成長促進、調和性、適応性、包含(ほうがん)、ポジティブ |
戦略的思考力 | 学習欲、原点思考、収集、戦略性、着想、内省、分析思考、未来志向 |
これに私の結果を当てはめると、5つ中4つが「戦略的思考力」に分類され、あとの一つは「人間関係構成力」です。ステータスを極振りしているタイプですね。
ステータス極振りとはクセがありますが、良い環境でうまく使いこなせれば何ものにも代えがたい「強み」になってくれそうです。
ストレングスファインダーの注意点
このストレングス・ファインダーには注意点が2つあります。まず、本書にある診断コードは1冊につき1回しか使えません。
中古買うとコード使えないし、文庫本化されてるわけでもないし、なんならKindleなどの電子書籍もありません。
ストレングス・ファインダーをやるときには、必ず新品を購入してください。
2つめは、本書の診断コードだけでは、上位5つの資質しか分かりません。つまり、強みになりうる資質は分かっても、弱みになりうる資質は分からないということ。それ以降の資質を見るには、39.99ドル(およそ4,000円ほど)課金する必要があります。
「才能」と「強み」は違う
本書にも書いてあるんですが、ストレングス・ファインダーで分かるのは「才能」であって、強みではありません。
強みを得るためには、「才能(=潜在能力)」を磨く必要があります。つまり、
才能(潜在能力)×投資(練習・スキル開発・知識を身につけるための時間)=強み
というわけです。
診断後「どう行動するのか」を考えるのが大事
本書には、その資質を持つ人への行動指針<行動アイデア>も掲載されているので、ここに書いてあることを実践しつつ才能を磨き上げることで、始めて強みになります。
ですが一番大切なのは、自分の資質を「強み」に変えられる環境に身をおくことかもしれません。
まずは資質を知って自分をありのままに受け入れ、自分の得意な分野を活かす。そんな生き方ができたらいいですね。
もちろん、弱みをまったく無視するわけではありません。一人で何もかもやろうとするのではなく、苦手なことは得意な人に任せるなどして弱みとうまく折り合いをつけ、自分の「才能」を伸ばしていく。才能を伸ばしていくことは自分の強み・弱みを認めること、「自分を受け入れること」でもあります。
本書は、自分を受け入れる第一歩を手伝ってくれるツールです。誰もが別々の才能を持っている中で、その才能を活かして人生を豊かにできるかどうかは、本書を読んだ私たちが行動に移すかどうかにかかっています。
もしも、「自分にはなんの強みもない」「自分自身を受け入れがたい」と感じているなら、一度ストレングス・ファインダーを受けてみてもいいかもしれません。
飽きっぽく忘れっぽい人が貯金を増やすためにやるべきこと
このシリーズでは、「飽きっぽく忘れっぽい人」でも続きそうな家計簿のつけ方を考えてみようというテーマで、貯金の仕方をまとめています。
2019年1月19日追記:家計簿つけないでも貯金がしたい!という方はこっちがいいかも↓
貯金を成功させる3つのポイント
結論からいうと、「家計簿」で貯金をつけるのは誰であっても難しいと思います。
一度家計簿をつけたことがある人なら「貯金ってどこに書くの…?」という壁にぶち当たったことがあるかもしれません。
家計簿は利益と費用だけを記載する帳簿でいわゆる資産(貯金)は把握できません。要は「貯金」という概念がないわけです。
だから貯金を成功させるためには、家計簿よりも以下の3つのポイントが重要です。
(1)今の自分が「貯金できる状況かどうか」を判断する
意外とこれをやらずに貯金をしようとする人が多いと思います。私もそうでした。
お金がない人ほど、自分の状況を理解せずに「貯金しよう!」と思って無茶な貯金をはじめ、続けられなくなります。貯金できない状況だったらどんなに頑張っても貯金できません。
20万円の給料で、18万円の必要経費が出ているとするなら、どう頑張っても2万円以上は貯められないわけです。まずは、その2万円という上限を知ることから始めます。
もし貯められなさそうなら、まず固定費を削減できないかどうか見直してみます。
(2)貯金の目的と貯める期間を明確に決める
「将来が不安だから」「欲しいものができたときに、すぐ買いたいから」という漠然とした理由では、貯金は続きません。
貯金が続くかどうかは、けっこう意志に左右されます。そして、意志を強く持つために必要なのが「目標」です。
ダイエットでも、「細くなりたいな~」というざっくりとした理由では続きにくいのが人の性。痩せるなら「何月までに、何キロ痩せる!」と理由をはっきりさせておく必要があります。
貯金もダイエットと同じで、「いつまでに、いくら貯めるのか?」を決めておくのが大切です。
貯金は基本的に「苦しいこと」だと知っておく
人は持っているお金を際限なく使ってしまう生き物です。どれだけお金を稼いでも、意識して貯金をしないと稼いだ金銭レベルで生活をしようとしてしまいます。
たとえ貯金額がほんの少しであっても、自分の生活レベルを落とさなくてはなりません。いくら少額であれ、そのぶん生活レベルを落とさなくてはならないわけですから、貯金は苦しいし大変なことです。
貯金は30日のサイクルで繰り返す
これは私の経験談ですが、貯金はどんなに長くても30日のサイクルで行うと続きやすいです。
慣れてきたら90日、120日…と増やしてもいいですが、いずれにせよ「30日」を積み重ねていくことで、飽きずに貯金ができます。
貯金は「生活レベルを落とすこと」だからこそ、やる場合には明確かつ強い目標が必要です。先が見えないまま苦労を強いられると大きなストレスになるので、「この苦労は短期間で終わるんだ…!」と自分に言い聞かせながら貯めていきます。
目標を達成したあとは、貯金のことを考えずに過ごす1ヶ月を過ごして次の貯金に備えてもいいですね。休みを挟むことで高いモチベーションを維持することができます。
(3)給料日に貯金分を口座に移す
給料日に、というのがポイント。
1ヶ月後に貯金しようと思っても、『お金が残っていなかった…』という経験がある方は多いのではないでしょうか。私もそうでしたが、「お金が貯まらない」という方は、1ヶ月後に貯金しようと思っても難しいもの。
貯金分を先に引いておいて、残ったお金で生活するという方法がおすすめです。
お金は貯金箱に貯めてもいいんですが、そうすると無意識に『貯金箱を壊したらお金が手に入る』と思ってしまいます。少なくとも私は何度も貯金箱をぶっ壊してしまいましたので、やはり貯金とは物理的な距離を取るべきです。
給料が入ったらまとめて貯金分を別の口座に移しましょう。貯金用の口座と普段遣いの口座は分けておくと、いくら貯まったかが分かりやすいのでおすすめです。
貯金に手をつけない仕組みと明確な意思を持って貯金しよう
貯金をする習慣が身についていないうちは、楽をして貯金をする方法はないといっても過言ではありません。貯金に手を出さないための方法を駆使するのはもちろん、『お金を貯めるんだ!』という強い決意が必要です。
貯金をしたい理由はなんなのか、それにはいくら貯める必要があるのか。
将来が不安だから、いざというときにお金があったほうがいいから…と、漠然と「貯金をしたい」と考えている場合は、その不安を明確にし、細分化し、「30日間はこのために貯金しよう!」と決めてから貯金をしてみましょう。
クトゥルフ神話TRPG初心者KPのすすめ~はじめてのキーパリング入門~
クトゥルフ神話TRPGのゲームマスター、通称「KP(キーパー)」のオフセッションにおける進め方をまとめたものです。これを上から読んでおけばシナリオは回せる、というくらい細かくまとめています。ちょっと長いので、必要なところだけ読んでも構いません。
- KPの必需品
- セッションの日程を決める
- セッション前日
- セッション当日の流れ~セッション開始前まで~
- セッション開始!!!
- セッション中の休憩時間(40~70分)
- 休憩時間でキーパリングを見直す
- 種明かし&成長処理
- まとめ:完璧に回せるKPなどいない
クトゥルフ神話に限らず、TRPGにはどこもGM(ゲームマスター)が足りません。ただでさえややこしいゲームで、ロールプレイをするのでいっぱいいっぱいなのに、GMまでやるのはちょっと…と足踏みしてしまうのかもしれませんね。
KPがいつも一緒、という卓は少なくないですが、たまにはKPもみんなと一緒にPCを動かしてみたいもの。初心者にはめいっぱいセッションを楽しんでもらいたいですが、最終的に「参加者は全員KPになれる」という状態が、卓として理想の姿ではあります。
この記事を読んで、『KPやってみようかな!』と思ってくれる人がいたら、これほど嬉しいことはありません。
KPの必需品
まずはKPの必需品、ルールブック(通称「ルルブ」)とダイスを手に入れましょう。
ルールブック(ルルブ)
これがないと始まらない、KPの必需品。クトゥルフ神話TRPGを回すルールがびっしり書かれている魔導書ルールブックです。
2019年12月に改訂版が発売!
新ルルブ
「クトゥルフ神話Trpg」が15年ぶりに全面改訂!
— ログインテーブルトークRPGシリーズ (@LOGiN_TRPG) 2019年9月6日
『新クトゥルフ神話TRPG ルールブック』12月20日発売決定です!https://t.co/1AUBv8FmjG
旧ルルブ
※気心の知れたメンバーでやるオフラインセッションならKP・PLともにルルブを持たなくてもなんとか回るかもしれませんが、オンラインならKP・PLともにルルブを持っていないとマナー違反である、と感じる人が多いという点は覚えておいてもいいかもしれません。
多面ダイス
基本的にダイスは7個(4面・6面・8面・10面×2・12面・20面)。ダイスはデザインの好みもあるので、ネット通販ショップやボドゲショップなどでじっくり選んでみてください。
アプリもあるので強いて買う必要はないんですが、多面ダイスを振るせっかくの機会です。愛着のあるマイダイスを使ったほうがテンションが上がりますし、本物を使うとダイスの女神様がニヤニヤしながらシナリオを面白い方へ転がしてくれる…そんな気がします。
泣いても笑っても、すべてはダイスの女神の御心のままに!
セッションの日程を決める
だいたい1ヶ月~2週間くらい前までにはセッションの日程を確定しておきます。
セッション一週間前~前日
シナリオを選ぶ or 作る
KPはシナリオの作成あるいは選定をします。
円滑なキーパリングのため、最低でも1週間前からシナリオにあたりをつけておくと安心です。セッション予定を立てる段階で、PLからどんなシナリオをプレイしたいかという希望を聞いても良いかもしれません。
シナリオを選定する場合はセッションの1週間前、シナリオを自作する場合は3週間前から着手すると当日慌てなくて済みます(経験談)。
シナリオを印刷する
オフセッションなら割と大切。
シナリオは紙で印刷することをおすすめします。B4・A4の両面印刷や、よほど分厚くなければA4の小冊子形式でもOK。
紙媒体のメリット
- シナリオを読み込んだときにメモ書きや注意書きなどができる。
- プレイヤーが行った行動をすぐメモできる。
- どんな処理をすればよいのか素早く見つけられる(読み込んでいる場合)。
- 充電が切れない。
シナリオを読み込む
当日まで、スキマ時間を活用するなどしてシナリオを読み込んでいきます。
(1)シナリオで押さえるべき3つのポイント
- シナリオの大まかな流れ
- 難易度
- 傾向(クローズドorシティ/ロストの有無/発狂・SAN値直葬の有無/NPC有無/戦闘の有無/探索重視orロールプレイ重視など)
(2)印刷したシナリオには積極的にメモする
印刷したシナリオには、自分なりに書き込みをしていくと、当日のセッションに役立ちます。
地図やメモを出すタイミングや描写で気を付けるべきポイントをメモしたり、絶対に落としてはならない情報に印をつけておくと、想定外の質問や行動が来ても対応しやすくなるでしょう。自作するときは確実に伝えたい情報を太字にしておくと分かりやすいです。
pixivや個人サイトに落ちているフリーシナリオは、良くも悪くもざっくりしているものが多いので、そこを自分好みに改変するよう書き換えるのも楽しいです(改変する場合は、シナリオ製作者に敬意を払うのを忘れずに)。
(3)余力があれば「推奨技能」を決めておく
シナリオを読み込んでだいたいの中身が把握できたら<推奨技能>を書きだしておくと便利。PLが作ったキャラクターシートを見て、技能取得に関してアドバイスするときに役立ちます。
例えば「<天文学>に99%も振るのは止めてください。このシナリオでは外に出られません」「舞台は現代日本なので<M79 グレネード・ランチャー>の技能への加算は許可できません」など。
ざっくりとタイムスケジュールを立てておく
PLにも予定があるので、セッションはなるべくスケジュール通りに進めるのが望ましいです。時間管理に注意を払わないと肝心の場面で駆け足になってしまう可能性もあります。
実際のセッションではPC作成や休憩などを挟むので、その点を考慮してスケジュールを立てましょう。
(1)セッションが長引く原因
シナリオによって、思わぬところで時間がかかってしまうものがあります。原因として考えられるのは、
- 行けるところが多すぎる
- ロールプレイや茶番が多い
- 情報不足+KPが放任主義
- 作戦会議に時間を取られる
- 分断行動しやすい(処理量が2倍以上に)
特に自作シナリオは見落とされがちなので今一度確認しましょう。
(2)はじめは「一本道シナリオ」を回してみる
例えば、マルチエンディングがない「一本道シナリオ」は時間管理が楽です。PLの作戦会議が短く済みますし、ある程度はKPが強引にシナリオを進めやすいというメリットもあります。
あからさまに自由度が低い一本道シナリオは楽しさが半減しますが、一本道シナリオでも演出を工夫してPLが「自分で行動を選択している」と思えるよう誘導している秀逸なシナリオも多数あります。
もし初めてで時間管理に自信がないなら、こういったシナリオを回すのも一つの手です。
セッション前日
持ちものを確認
当日になって慌てて準備して、忘れ物などをするとキーパリングに支障が出ます。
以下のものは忘れないように、前日のうちに準備しましょう。
- 回すシナリオ
- ルールブック
- 各種サプリメント(あれば)
- ダイス
- メモ帳&フリクションボールペン
(PCの能力値やギミックは変動するので、消せるペンが良い) - キーパースクリーン(あれば)
- ノートPC(必要な場合)
セッション当日の流れ~セッション開始前まで~
シナリオ概要や推奨技能などの説明
推奨技能、ステータスの振り方(振り直しX回)、ハウスルールなどを、キャラクターシート作成前に説明します。
主にシナリオの傾向やロストの可能性、シナリオ難易度、その他注意点などを連絡します。キャラクターシートをセッション前日までに作らせる場合は、それまでに通達しておくと良いでしょう。
PCの作成(30~60分)
PLにPC(プレイヤー・キャラクター)を作成してもらいます。
クトゥルフ神話TRPGのシステムは自由度が高いぶん、KPだけでなくPLにとっても複雑です。参加者に初心者がいる場合、ステータスの説明から技能の説明に至るまで、キャラクター作成のレクチャーをしてあげること。あるいは慣れているPLに任せましょう。
(1)HOの配布 ※該当する場合
PC同士の関係性が明記されている場合は、ここでHOします。
※HO(ハンドアウト)…PLに配布される資料のこと。PC作成時の注意事項、セッション中に渡される手紙や文書、地図、写真など。
(2)ハウスルールの周知 ※該当する場合
ハウスルールを設定している場合はセッション前に周知しておきましょう。
(2-1)ハウスルール:技能値の上限
技能値の上限をハウスルールで設定している場合は、それも忘れずに説明します。
私たちの卓では以下のように設定されることが多いですね。
- 60%…食っていけるレベルのプロ
- 70~80%…界隈では世界的に有名なプロ
- 90%以上…世間にも名前が知れ渡るスペシャリスト
(2-2)ハウスルール:戦闘について
クトゥルフ神話TRPGにおいて、戦闘中における<回避>の扱いは重要です。
基本戦闘ルールでは<回避>を行うとそのラウンド中攻撃ができなくなりますが、<回避>後も攻撃を認める卓もあります。
攻撃でクリティカルが出た場合は「<回避>不可」か「ダメージ2倍」あるいはどちらかを選ばせる処理をすることが多いので、シナリオ難易度によってどうするか決めておきましょう。
(3)キャラクターシート確認(30分)
KPは各PLのキャラクターシートに必ず目を通してください。技能ポイントや趣味技能ポイントの割り振り、推奨技能の取得度、持ち物(明らかにおかしい持ち物がないか)などを確認します。継続PCの場合も同様です。
継続PCの場合は魔術を覚えていたり魔導書を持っていたり前回のトラウマを引きずっていたりするので、特に気を付けてください。
キャラクターシート作成はだいたい1時間くらいかかります。
セッション開始!!!
キャラクター説明(10~15分)
PCの紹介を各々のPLにしてもらいます。卓によりますが、私たちは以下のように技能を紹介してもらうことが多いです。
- 名前/年齢/職業
- 能力値および能力値ロール
(STR/CON/POW/DEX/APP/SIZ/INT/EDU/SAN(+不定値)/アイデア/知識/幸運/ダメージボーナス/MP/HP) - その他取得している技能(ポイントを割り振っているものだけ)
- 持ち物(やばいものが入っていたらその場で却下すること)
- 簡単なプロフィール
KPがマスタリングに慣れてきたら、探索者がその技能を取得しているに足る理由を聞き、シナリオの推奨技能を鑑みながらアドバイスを行ってもよいでしょう。
※秘密持ちシナリオを回す場合は、キャラクター説明の前に「発表してほしいステータス」だけを紹介してもらうように伝えてください。
シナリオ導入
シナリオによっては導入で技能ロールするものがあります。「導入ではダイスを振らない」というシナリオも多いので、もし導入でダイスを振らせたいなら、必要に応じてKP側から技能の使用を促しましょう。
導入部分で情報を見落としてしまうようであれば、導入をあえて長引かせてもよいかもしれません。導入をあまり引き延ばすとプレイヤーはシナリオに入り込むことができないので、動きそうになかったらサクッと先に進めましょう。KPはできるかぎりすべての情報を与えるため骨を折るべきですが、無理してすべての情報を渡す必要はないと心得ておくのは大事です。
(1)秘密持ちシナリオの場合
PL同士のメタ発言を許可するオフセッションの場合、個別導入は難しいと思われます。別の部屋が用意できない場合、秘密持ちシナリオではそっとHOを渡す、あるいはLINEなどの文明の利器で対応します。
該当PLにはくれぐれもPCの秘密を口に出さないよう言い含めてください。事件解決に前向きなPLの中には、うっかり自分のHOを公表してしまう人もいるからです。
セッション中の休憩時間(40~70分)
TRPGセッションは長いものです。4時間程度(これでも初心者は「長い!」と感じるので配慮してあげてください)ならいいんですが、平気で8時間超えするシナリオもあります。
ぶっ続けでセッションさせるわけにはいかないので、適度に休憩時間や昼食時間を設けます。シナリオ進行を担うKPが、キリの良いところで区切るのが自然です。
小休憩は10分くらい、食事は30分くらいでしょうか。セッション前に食事を済ませる、食事しながらキャラクターシートを書いてもらうというのもありですが、いずれにせよこうした時間を想定せずにセッション予想時間やタイムスケジュールを立ててしまうと、時間が足りずに焦ってしまうので注意してください。
休憩時間でキーパリングを見直す
休憩時間は、KPにとってキーパリングを考えなおす貴重な時間でもあります。未開示情報の整理を整理し、ペース配分を見直してみてください。
シナリオの進行に関して「KPの言うことは絶対」です。シナリオを進めていくうちに不都合が生じた場合は、その場でシナリオを改変したり強引な手法(情報をまとめて提供する/アイデアロールを駆使する)を使ったりしてシナリオを進行させましょう。
たいていのシナリオは最後に力を入れているので、クライマックスに十分な時間が避けない、という事態は避けたいものです。
種明かし&成長処理
セッションが終わったら、種明かしと成長処理を行います。
必ず種明かしはするので、最後まで出なかった情報はメモしておくと楽です。マルチエンディングのシナリオなら、エンディングについても話してあげましょう。
セッション終了後はたいていPLから質問攻めに合うものですが、未判明の情報はKP側から教えてあげないとなかなか気づけないので、KPが積極的に種明かしする姿勢でいたほうが良いかもしれません。
まとめ:完璧に回せるKPなどいない
KPの経験があれば、「処理間違えたな…」とか「アドリブで入れた展開でちょっとグダっちゃったな」など、必ず反省点が見つかります。
しかし、どんな超人的なKPでも、完璧なキーパリングなんてできません。気を取り直し、次回のセッションでよりよいキーパリングができるように務めましょう。
極度のメモ魔がバレットジャーナルを機能させるためにトラベラーズノートを推す理由
メモ魔を自覚している私ですが、バレットジャーナルを続けているとこんなことが起きました。
- あらゆることをメモした結果、日々書くべきトラッカーやログ、ウィークリーが埋もれて探しにくくなった…
↓↓↓バレットジャーナルとは?という方はこちらから
小説・マンガ・ブログなど、とにかくネタ集めをしている人たちは、どこでもメモを持ち歩くいわゆる「メモ魔」であることが多いですね。
「メモ魔」と呼ばれる人種は、紙を消費することを厭いません。だからバレットジャーナルと同じノートでメモを取ると、あっという間にログやウィークリーが埋もれてしまうんです。
ちなみに私は1冊3,000円ちょいするモレスキンを消費するのに1ヶ月かかりませんでした。
今回は、そんな私のような『メモ魔だけれどバレットジャーナルをやりたい!』という方向けのお話です。
メモ魔のバレットジャーナルとトラベラーズノートの親和性が高い
後ほど説明しますが、メモ魔のバレットジャーナルは「予定を書くバレットジャーナル」「消費用のメモ」「清書用のメモ」の3つに分けて管理する必要があります。
その点、トラベラーズノートはリフィルが別れており、バレットジャーナルとメモを別で管理しながら、1冊にまとめることができるので便利。
パスポートサイズはポケットに突っ込みやすいので、普段遣いの「消費」用メモ帳として最適です。
メモ魔がノートを一元化しないほうがいい理由
1.細々としたメモが多すぎてINDEXが機能しにくい
点在する情報を索引できるのがINDEXの強みですが、あらゆることをぐちゃぐちゃと書いてしまうメモ魔がバレットジャーナルで一元管理しようとすると、INDEXが機能しなくなります。
メモはINDEXしなければいい…とはいえ、実際たくさんのメモに埋もれたウィークリーを探す作業はちょっと疲れるものです。
パラパラとページをめくっていると、上司から頼まれた雑務、家族から頼まれた買い物リストなんかも載っていて、『こんなくだらないことでページを使ってしまうなんてもったいない…』というメモが嫌でも目に入ってしまいます。
基本メモ魔は、その時の状況やパッと思いついたことを書いていくので、「1つの思いつきに1ページ使ってアイデアを広げる」なんてことはできません。後から後から書くべきことが出てきて、そんな暇はないからです。
「ふとした思いつき」や「頼まれた買い物リスト」なんかがごちゃごちゃと積もり積もって、本当に見るべきページが埋もれてしまいます。
紙に貼るタイプのタックインデックスをつければ良いんですが、それもどんどん増えて何がなんだか分からなくなってしまう。
INDEXを付けられないから、面白そうなアイデアまで埋もれてしまう…それはちょっともったいないですよね。
2.メモ魔はメモをうまく活用できない傾向にある
面白いことに、メモを取る人ほどメモをうまく活用できない、ということが往々にしてあります。
それは、自分が書いたメモを読み返さない、あるいは面白いアイデアをピックアップして掘り下げることをしないからです。
忘れるためにメモをしたはずなのに、肝心なときにどこに書いたのか思い出せない。
面白そうなことを思いついたのに、書き留めたことすら忘れている。
それでは、ただ周囲の状況を書きとめ、思いついたことを書きなぐる機械のようなものです。
「メモを取るだけの機械」を脱して活用できるバレットジャーナルを行うためには、
- ①【バレットジャーナル】マンスリー・ウィークリー・ログなど日々を管理するノート
- ②【消費用ノート】常にメモを持ち歩き、言われたことや思いついたことをすぐメモできるノート
- ③【清書用ノート】雑多なメモの中から「良いな」と思ったものを選び、それについて深く考察するためのノート
少なくともこの3冊を持つ必要があると思います。
いちいち分けるのが面倒くさい、と思われるかもしれませんが、素晴らしいアイデアは思考のゴミの中から発掘されるものです。描いたアイデアが百発百中面白いものになるわけがなく、これは普段からネタ探しをされている方は経験則として感じているかもしれません。
アイデアを出すには、たくさんのゴミを出し、ゴミの中から宝を探すあるいはゴミを組み合わせてよりよいものに作り変えるという作業が必要です。
アイデアは机に座っているときにやってくるものではなく、例えば信号待ちの瞬間とか、ATMでお金をおろしているときとか、トイレでリラックスしている時なんかにやってきます。
そんなときにいちいちカバンを開けてノートを取り出していると忘れてしまうかもしれませんし、そもそもカバンを持っていなかったら…と考えると、やはり持ち歩けるサイズで、「消費用」のメモ帳を一つ持っておきたいものです。
そして『面白そうだな』と思ったネタを取り上げて、まっさらなノートで整理していく。この「清書用」のノートに書いていきます。1つの話題につき見開き1~2ページかけて熟考するためのノートです。
メモを厳選することで、バレットジャーナルのINDEXが機能しなくなるなんてことはなくなり、熟考された質の良いアイデアだけを保存することができ、ただメモを取る機械から脱することができます。
「清書用」メモにはバレットジャーナルのルールを使う
このとき、「清書用」のノートにもバレットジャーナルのルールを適用するととても分かりやすいメモになります。
ノートは分けますが、清書用メモもバレットジャーナルの一部として箇条書きを用いることで、自分の考えを論理的にまとめることができます。
また、1つの話題に対して最低1ページは使うのでINDEXを付けやすいというメリットも。こうしておくと、INDEXをチラッと見るだけで、自分がどんなメモを残したのか把握できるようになります。
これこそバレットジャーナルの大きな利点ですね。
メモを熟考する時には、見開きの片方を「箇条書きでまとめる欄」、もう片方を「図解や自分の感想を書く欄」にすると発想が広がって、客観的な視点を持ちつつ自分の考えを深く掘り下げることができます。
ちなみにメモを書くときには、左側を空けて「右側」から書くといいんですが、これはまた次回お話しますね。
別々のノートをまとめて持ち歩くならトラベラーズノートが便利
メモ魔は「清書用」のバレットジャーナル、「消費用」のメモ、「清書用」のメモ、最低3つのノートを持つのがおすすめです。
「消費用」のメモだけは別に持ち歩きます。いつも肌身離さず持ち歩き、「バレットジャーナル」と「清書用メモ」はカバンに入れておきます。
清書用のメモはバレットジャーナルにまとめてもいいんですが、メモ魔であればあるほどピックアップするメモの量も膨大になるもの。バレットジャーナルがメモに侵食されることは避けられないので、『バレットジャーナルでは予定だけをメモして、メモを掘り下げるためのノートは別にしたい』と思う可能性があります。
その点、トラベラーズノートは薄い冊子を4~5冊綴ることができるので便利です。
他にノートを複数まとめて1つの手帳として持ち歩ける方法があればそれでもいいのですが、私は思いつきませんでした。
バレットジャーナルはレギュラーサイズでやって、小さいパスポートサイズを普段遣いの「消費」用メモ帳として使うと良いですね。私はそうしています。
ノートが薄いので、リフィル4冊程度ならあまり重くないのも嬉しいですね。ノートを新調する楽しみが何度も巡ってくるのも個人的には好きです。
そんな感じで、『メモ魔だけれどバレットジャーナルをやりたい!』という方は、トラベラーズノートを試してみるのもいいんじゃないでしょうか。
オイルを塗って革を育てる楽しみもあって、なかなか奥深いですよ。
RPG風タスク管理ツールHabiticaでRPGと化した人生が楽しい
あながち大げさじゃなく、楽しい。人生ゲーミフィケーション計画は完遂された。
最近、Habitica(ハビティカ)というアプリを見つけました。
モチベーションがぐんぐん上がるタイプのタスク管理アプリです。『RPGでレベル上げ好きなんだよね』という人には特におすすめ。
RPG風タスク管理ツール「habitica(ハビティカ)」。
habitica(ハビティカ)は、ゲームをプレイするように習慣づけができるRPG風タスク管理ツールです。
習慣が力になるハビティカの世界で、自分の分身であるアバターをつくり、ペットを育てたり装備を整えたりしながらレベルを上げていきます。
タスクを完了すると経験値とゴールド(お金)が手に入り、タスクをサボると体力が減っていきます。死んだらレベルやいくつかの持ち物を失うという凝りよう。
それだけでも結構おもしろいんですが、habiticaの大きな特徴は、「習慣」「日課」「Todo」とタスクを3つに分けて管理できるところです。
だいたいのタスク管理ツールは一括りにされているものが多い印象だったので、これは珍しい。
「習慣(Habits)」ルーチンワークにしたいこと
やらなくてもいいけれど、習慣にしたいなと思うことを、habiticaでは「習慣」と位置づけています。
良い習慣(+)と悪い習慣(-)に分けられており、(+)を押すと経験値とゴールドがもらえ、(-)を押すと体力が減る仕組み。
もちろん+-両方設定することもできます。
「階段/エレベータ」という習慣をつくって、階段を使ったら(+)、エレベータに乗ったら(-)を押すとか。
「日課(Dailies)」忘れずにやりたいこと
毎日、一週間ごと…など、一定のサイクルでやりたいことを設定します。
日課は一つ完了するごとの経験値が大きいですが、やらないと翌日にダメージを受けます。
体力がゼロにならないように、ちゃんと続けなければいけません。
死ぬとレベルやゴールドを失うので、『絶対に続けたい!』というものは「日課」に設定するとたぎります。
「日課」は、続けるとタスクがだんだん青くなっていって、もらえる経験値やゴールドが減っていきます。マンネリ化したら「習慣」に移し、新しい日課を足していくのもいいですね。
あとタスクにチェックリストをつけられる。こういうのが欲しかった。
「ToDoリスト(To-Dos)」いつかやりたいこと
一時的なタスクはToDoで立てます。いつやるか分からないというタスクもここにどんどん入れていくと、やりたいと思ったことを忘れずにすむので良いですね。
ToDoリストもチェックリストにできるのが嬉しいところ。
habiticaの楽しいシステム
「ごほうび(Rewards)」タスクを続けたあとのごほうび
ごほうびは自分で設定することもできます。はじめは装備を集めるのにゴールドをつぎ込むことになるかもしれませんが、自分でごほうびを設定することも可能。
10ゴールドで「ステーキ食べる」といったごほうびも用意できます。
「落とし物」習慣を続けていると偶然手に入るごほうび
レベル3になると、「落とし物」システムが解放されます。
タスクをこなしていくと、ペットになる「たまご」とか、「(たまごを還す)薬」「エサ」がドロップアイテムとして手に入ります。
ペットを育成するのもhabiticaの楽しみの一つですね。
「職業(クラス)」自分のモチベーションに合わせたスキルを選択
レベル10を超えるとクラス・システムが開放されて転職ができるようになり、「マナ」と呼ばれるポイントがステータスに表示されます。
「マナ」はいわばMP。マナを消費することでさまざまな特殊スキルが使えるようになります。
職業によって使えるスキルが違うので、アイテムを集めたりレベル上げしたりというモチベーションに合わせて職業を選択するといいですね。
クラス・システムについて詳しくは公式のwikiに載っています。
クラス・システム | Habitica Wiki JP | Fandom
habiticaを習慣トラッカー代わりにしてみる
私が取り入れているバレットジャーナルには「習慣トラッカー(Habit Tracker)」というシステムがあります。
一例として、私の習慣トラッカーを載せますね。
これはこれで、●が埋まっていくモチベーションは上がるのですが、
- 一日に何回もやるタスク(歯磨きなど)は数えにくい
- トラッカーを埋めても、何が変わったかまでは分からない
- やらなくてもデメリットがないので書き忘れる
- 新しい習慣を足しにくい/減らしにくい
などなど、課題がありました。
habiticaを使い続けた結果、習慣トラッカーだけはhabiticaに任せようかな、と思っています。
1日に何回もやる習慣を数えられる
habiticaの「習慣」は、1日に何回もタスクをこなせるところが魅力的です。
習慣トラッカーはたしかにモチベーションは上がるのですが、1日に何回もこなすタスクを管理するとなると、どうも難しい。
「歯を磨く」とかは一日に何度もやりたいタスクですから、手書きだとそれをどのタイミングで書くのかわからないんですよね。アイディア次第でどうにかなりそうですが、私は思いつきませんでした。
普通のタスク管理ツールでも「何回も完了できる」ものは見ないので、これは画期的なシステムだと思います。
習慣を続けたあとのごほうびがある
手書きだと「その習慣を積み重ねた」という記録には便利なのですが、『習慣を続けた結果、どうなったのか?』までは分からない。どうやって結果に結びつけるか考えるのも習慣トラッカー作りの楽しみ方ではあるんですけどね。
一方、habiticaでは積み重ねるほどにレベルが上がり、ゴールドがもらえます。積み重ねた結果やごほうびが目に見えて分かるところが良い。
それから、私はモンスターを倒すよりもレベル上げのほうが好きってタイプです。モンハンでも延々と薬草や鉱石を集めているようなタイプ。そんな人はhabiticaを楽しく続けられるかもしれませんね。
良い習慣づけはムダな選択の機会を減らす
どんな方法であれ、習慣を続けることって大切です。とくに日々の習慣をつくることは、「選択の機会を減らす」という点で価値があります。
「お風呂入らなきゃ(でも夜遅いし)」とか「今日は何を着て行こうかな」とか、選択と決断をすると、そのぶん脳が疲れるそうです。
良い習慣づけをすることで疲れにくくなり、本当にやりたい大事なことに気力を使えるようになるんですね。
よく「継続は力なり」とかいって、習慣は目標達成に必要なことだって言われますけど、日々の習慣に関しては別に達成したいビジョンなんかないですよね。『ここまでやったから目標達成!』なんて決められません。
歯を磨き続ける目的は「ずっと健康な歯でいるため」ですが、目標を達成したから辞めるというわけにはいきません。日課は続けることそのものが目標なんですよ。
「目標達成のため」という考えだと、死んだあとにしか達成できたかどうか分からないことになります。しんどすぎる。
続けることはデジタルで、記録することはアナログで
そんなわけで、習慣トラッカーはhabiticaに移行することにしました。でも「どこを掃除したか?」を記録する掃除トラッカーは残しておきます。
続けることが重要なトラッカーはデジタル、記録することが重要なトラッカーは紙媒体が見やすいですね。
本当に大事なことに時間を割けるように、ゲーム感覚で良い習慣をクセ付けてみるのもいいんじゃないでしょうか。